DvorakJPの利点

前回は,主に英語入力に置いてのDvorakの利点を上げてきましたが,ここからは日本語入力の拡張,DvorakJPの利点を上げていきます. その前にまず復習から始めましょう.

DvorakJPって何

ということで,DvorakJPのおさらい.
DvorakJP(外部サイト)
一番簡単で分かりやすいのは「か」行は「c」が担う.ということでしょうか.
それ以外に主にどこを見ればいいのかについては,以下の利点を御覧ください.

DvorakJPは「拗音の打鍵が滑らか」

拗音とは「ゃ」「ゅ」「ょ」.
これを入力するのに通常ではyを触りに行かないといけない.
ああ,なんて不合理.勿論Dvorakだけでなく,QWERTYでも.
これを合理的に解決するのが拗音拡張(DA打鍵法).
これは,
・右手の人差指,中指で子音をタイプした次は「n」(ホームポジション薬指)を
・右手の薬指,小指で子音をタイプした次は「h」(ホームポジション人差し指)を
「y」として扱う拡張です.
これにより,例えば「りゃ」行は,「上段薬指」「中段人差指」で,「ちゃ」行は「中段中指」「中段薬指」でタイプできます.
試してみると分かるのですが,これが非常に滑らか.
母音と合わせて3タイプですが,まるで2タイプで入力を行っているようです.
このような打鍵をアルペジオ打鍵というそうです.
なるほど確かにアルペジオってこんな感じかも(?)
というわけで,DvorakJPは「拗音の打鍵が滑らか」

DvorakJPは「滑り出る撥音が滑らか」

撥音とは「ん」.
ここで,ちょっと「ん」の入っている言葉を思い浮かべてください.
「確認」,「探索」,「散々」,「はんこ」,「センサー」,「担々麺」,…….
何でも構いません.
ここでは……「確認」と「探索」の例を使います.
「かくにん」.発音するとき,どう発音しますか?
「か/く/に/ん」ではないですよね.
「か/く/にん」ではないですか?
同じように「たんさく」も「たん/さ/く」であるはずです.
どちらも「にん」,「たん」はひとつづきに,いわば「ん」が滑り出るように出てくると思います.
この「ん」を入力するには普通は「n」,または「nn」を使います.
つまり,私達は「か/く/にん」,「たん/さ/く」と認識して「ka/ku/ni/n(n)」「ta/n(n)/sa/ku」とタイピングするわけです.
これは少し合理的ではありません.
何を言っているのか分からないかもしれませんが,DvorakJPの撥音拡張はこれをより合理的にします.
DvorakJPでは,
「a」,「o」,「e」,「u」,「i」(中段)
の指の下段のキー,つまり
「(何かの記号)」「q」「j」「k」「x」
がそれぞれ
「ann」「onn」「enn」「unn」「inn」
に対応しています.
つまり,私達が言葉を「音」として認識する時の一つの音を,右左一度ずつの打鍵でタイプすることができるのです.
「ka/ku/nx」「t;/sa/ku」(記号は異なるかもしれません)のように.
話すかのようなタイピング.合理的ではありませんか?
このキーの位置がそれぞれ元々の母音と綺麗に対応していること(真下(右下?)にずれるだけです.),
さらに,もともとローマ字では使うことのない
「記号」「q」「j」(zhで「じゃ」行なので)「k」(cが「か」行を担うので)「x」(時により使うがローマ字の性質上コリジョンはしない)
を使っている事もポイントですね.
色々お話しましたが,こういうわけで,DvorakJPは「滑り出る撥音が滑らか」

Dvorakは「滑り出る母音の組が滑らか」

滑り出る母音の組とは「ai」「ou」「ei」(「uu」」「ii」).(右2つは私独自の拡張やact09に独自の拡張です.以下の括弧も同様)
上とほぼ同じ話なので例を上げましょう.
「生活」,「捏造」,「相対」,「症状」,「競泳」,「小さい」……
もうお分かりかとは思いますが,
「せい/か/つ」,「ね/つ/ぞう」,……
DvorakJPは,ここすらも合理化してしまいます.
「a」「o」「e」(「u」「i」)の上段,つまり
「(何かの記号)」「,」「.」(「p」「y」)
が,滑り出る母音の組
「ai」「ou」「ei」(「uu」「ii」)
に対応しています.
これにより,Dvorakは,より話すときに近い感覚のタイピングを可能にしています.
使っているキー5つは,今までの拡張を適応してしまえばローマ字テーブルとはコリジョンしません.
(本来のDvorakJPでは「p」,「y」とのコリジョンを避けるためにここは使っていませんが.)
こちらも撥音に似て,こういうわけで,Dvorakは「滑り出る母音の組が滑らか」

DvorakJPは「タイピングが楽しい」

さて,ここまで3つの拡張を紹介してきました.
これを全て合わせるとどうなるのか.
「参考文献」(「さん/こう/ぶん/けん」)

「s;/c,/bk/cj」に
「旅行代理店」(「りょ/こう/だい/り/てん」)

「rho/c,/d:/ri/tj」
になるわけです.
(それぞれ,記号の部分は異なる事があります)
スラッシュは一度の「右手左手」のタイピングの組を表しています.
このように,DvorakJPはまさに話をしているかのようなタイピングを実現します.
今風に言うなら「おしゃべりするようなタイピング体験を,貴方に」
勿論,QWERTYと違って手が絡まることもなければ,ホームポジションが崩れることもありません.
この感覚はストレスフリーやタイピングが楽を超えて「タイピングが楽しい」です.
こういうわけで,DvarakJPは「タイピングが楽しい」

Dvorakは「他の配列からの移行が楽」

DvorakはQWERTYからの移行が楽です.
……
少し嘘を付きました.
DvorakはQWERTYからの移行が比較的楽です.
なぜなら,使うキーの50%を一瞬で覚えられるから.
その50%を紹介します.
「a」「o」「e」「u」「i」,そして拗音拡張の「h」「n」です.
まず左側.
左手のホームポジション,小指から左(二番目は人差し指へ)に「あいうえお」です.
そして右側.
子音が人差し指中指の時が,ホームポジション薬指.
子音が薬指,小指の時がホームポジション中指です.
以上.これで実際のタイピングに使う50%のキーが覚えられたと思います.
あとは,残りのキーを少しずつ覚えていくだけです.
私は2週間Twitterをしていたらマスターしました.
というわけで,Dvorakは「他の配列からの移行が(比較的)楽」

最後に

今回はDvorakJPの利点についてお話してきました.
次回はいよいよ,パソコンへのDvorakの導入方法を紹介していきたいと思います.

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